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- 2021年12月16日
材木は眠る。ライアー製作に関するお話。
たまにはライアー製作に関するお話。 “材木は眠る。 暑い日も寒い日も出番の来るその日まで、そっと静かに。” 長い長い年月をかけて育った大木は樹齢数十年〜100年を越すものも。 当店で作るライアーは無垢材を使うため、最低でも60mm以上の厚みが必要となり、それはとてもとても貴重な材木を使う事になります。 樹齢を聞いただけで、この記事を読むほとんどの人が歳下だと思いますが、伐採された木材はそのまますぐに使われる事なくラフに加工された後、ほとんど陽の目を浴びない暗闇の中で時間を忘れてそっと眠りにつきます。 いくつもの季節が通り過ぎ、少しずつ木材の水分が抜け、余分な油分も抜けるのには数年ではまだ早く最低10年、上等なものは30年以上の年月をかけます。 丁寧に育てあげられた楽器用木材は、軽くよく響くためトーンウッドと呼ばれます。 当店の屋号はその名にちなみ、ゆっくりと時間をかけ丁寧に製作を行い、本物にこだわった楽器をお届けすると言う意味が込められています。 楽器の作り手は、自分が生きている間に使える木材などはなく、みなさんがお持ちのライアーもきっと1つか2